「転職サイトの使い方ってどうやるの?」
「転職活動に転職サイトは活用できるの?」
など転職サイトの使い方について疑問を感じる方もいるでしょう。
転職サイトは、登録するだけで気軽に求人の閲覧や応募ができるなど、自分のペースで転職活動を進めるためには使いやすいサービスです。
この記事では、転職サイトの利用方法やメリット・デメリット、注意点などを解説します。
登録するだけで負担なく利用できるため、解説する使い方を見て転職活動に役立てましょう。
そもそも転職活動の流れがわからない方は、先にこちらの記事を読むのがおすすめです。
転職サイトの利用方法
転職サイトを使って転職活動を進める場合の流れは以下の通りです。
- 転職サイト登録
- 求人情報を検索
- 気になった求人に応募・日程調整
- 書類作成・面接対策
- 面接
- 内定と退職準備
それぞれの流れから転職サイトの使い方と、使う際に際のポイントついて解説します。
1. 転職サイト登録
まず、転職サイトを利用するために会員登録をしましょう。記入事項は転職サイトによって異なりますが、氏名とメールアドレスのみなど3分程度で登録を完了できます。
会員登録しなくても求人情報を閲覧はできますが、すべての情報が閲覧できない場合もあります。また、実際に応募したりスカウトメールなどのサービスを利用したりする場合は登録必須なので、とりあえず登録してみるといいでしょう。
2. 求人情報を検索
転職サイトから企業に応募するにあたって、履歴書や職務経歴書などのレジュメ登録を進めましょう。レジュメの登録方法は転職サイトによって違いますが、案内に従って登録すれば問題なく利用できるでしょう。
また、登録後にスカウト機能を設定すれば、経歴に興味を持った企業のオファーを受けられます。
登録したレジュメは、使うと機能のほかに応募時の提出書類として利用されることもあるため、丁寧な作成が必要です。
履歴書・職務経歴書などの作成に苦手意識や作り方がわからない人もいるでしょう。作り方に悩んだ場合は、転職サイトのサポートを活用するほか、転職エージェントに登録してアドバイスをもらうことも検討してみてください。
応募書類の書き方をアドバイスしてもらうことで、採用担当者の目に留まりやすい応募書類を作成しやすいです。
3. 求人を検索して応募する
履歴書・職務経歴書の作成後は、求人の検索を開始しましょう。
転職サイトの「絞り込み機能」をうまく活用して、自分の条件に合う求人を選定します。たとえば、休日や働き方、福利厚生など自分が希望する条件が定まっていれば探しやすいでしょう。
希望求人が決まれば、転職サイトからエントリーします。エントリーを受け付けた企業の採用担当者は登録したレジュメをもとに書類選考して、合否を判断します。
そのため、応募前にレジュメの情報を見直しておくとよいでしょう。
応募後は企業の採用担当者から連絡がきます。書類の提出や面接の日程調整など採用担当者と直接やりとりして進めるので、企業からのメールは見落とさないよう注意が必要です。
4. 書類作成・面接対策
書類選考を通過し面接日程が決まれば面接に向けて準備を進めます。書類に関しては、履歴書や職務経歴書をレジュメとは別提出を求められる場合もあるため、準備ができていなければ当日までに準備しておきましょう。
転職サイトから応募した場合、面接対策は自力で行う必要があります。面接は準備しておかないと受け答えであたふたしかねません。
以下の質問は面接でよく聞かれるため、しっかり答えられるよう対策しておきましょう。
- 自己紹介
- 転職理由
- 志望動機
- 自己PR(強み・スキル・実績)
- 逆質問
対策する項目以外にも企業研究して求人先の企業の理解を深めておくと安心です。企業のウェブページがあれば企業理念や目標などが記載しているため参考になります。
5. 面接
面接では、質問への受け答えのほかに、面接のマナーを確認して臨むことが大切です。
対面面接はもちろん、最近はオンライン面接を導入している会社もあるため、それぞれに合ったマナーを確認しておきましょう。
対面・オンラインのどちらの場合でも遅刻は厳禁です。対面面接なら10分前には到着して、オンライン面接の場合は早めに立ち上げ10分前には接続しておきましょう。
6. 内定と退職準備
面接した企業から内定をもらったら、企業の採用担当者から内定通知書が届きます。
内定通知書には労働契約の期間、給与の計算方法や支払い方法、始業・就業時間などの雇用条件が記載されています。条件を確認して問題なければ合意の意思を伝えましょう。
内定が決まったら、働いている企業の退職手続きを進めます。退職の準備は以下の流れで行いましょう。
- 直属の上司に退職の意思を伝える
- 退職日や有休消化の調整
- 退職届の提出
- 担当業務の引き継ぎ
- 社内、社外の人へ挨拶
- 私物の回収・会社貸与物の返却
退職後は出社に向け準備します. す。準備中に疑問があれば企業先へ連絡し、不安を残さず出社しましょう。
転職サイトを使う3つのメリット
転職活動を進める上で転職サイトを使う場合には、以下の3つのメリットがあります。
- 転職活動を自分のペースで進められる
- 幅広く求人情報を収集できる
- 企業に直接応募できる
それぞれのメリットについて紹介します。
転職活動を自分のペースで進められる
転職サイトを使う大きなメリットは、自分のペースで転職活動を進められることです。自分で求人情報を収集したり準備したりできるため、ペースを自分で決めて転職活動できます。
また、転職を検討し始めた人や情報収集のみの人でも利用しやすいのも魅力でしょう。
転職エージェントだと効率的に転職活動を進められますが、担当者と頻繁に連絡して準備を進める必要があります。転職活動を自分のペースで進めたい場合や、まだ転職の意思が固まっていない場合は転職サイトがおすすめです。
幅広く求人情報を収集できる
転職活サイトは求人情報を手軽に幅広く収集できることもメリットです。自分が希望する勤務地や業種・職種などの条件を記入すれば、自分の希望に添った求人情報を探しやすくなります。
また、希望条件や気になった求人を保存しておけば、条件に合った求人が入ったときに知らせてくれるサービスもあります。
転職エージェントの場合は非公開求人が多く、アドバイザーへ求人の詳細を聞くことが必要です。転職サイトでは気になる求人があった場合は、募集要項や仕事内容をすぐ確認して応募できるため気軽に進めやすいでしょう。
企業に直接応募できる
企業に直接応募して採用担当者と直接やりとりできることもメリットに挙げられます。アドバイザーなどの仲介せずに直接連絡を取り合うため、転職エージェントに比べ連絡のラグが少なくスムーズです。
企業に自分の意思や質問などの伝達ミスのリスクを少なくできる分、企業とのやりとりをスムーズに進められるでしょう。
転職サイトを使うデメリット
逆に、転職サイトを使う場合のデメリットも把握しておきましょう。転職サイトのデメリットは以下の通りです。
- 自力で企業の情報収集が必要
- プロからの転職サポートが受けられない
- 企業とのやり取りが大変
紹介するデメリットを把握した上で転職サイトを活用しましょう。
自力で企業の情報収集が大変
転職サイトでは自力で企業の情報収集しなければいけません。希望条件を設定してもヒット数が多いと、自分の条件にマッチする求人情報をひとつずつ見て探す必要があります。
また、給与や業務の内容などの情報は得られますが、社風や社内の雰囲気などの情報を入手するのは転職サイトでは難しいでしょう。
求人サイトの情報のみで応募したら、雰囲気が合わないなどミスマッチが発生するリスクがあります。求人サイトの情報だけでなく、他の情報と併せて企業研究することが必要です。
プロからの転職サポートが受けられない
転職サイトは転職エージェントのように求人紹介や選考対策などのサポートはありません。応募書類の書き方や面接対策などの情報はありますが、添削やアドバイスがないため、転職に慣れていない方はつまずくかもしれません。
書き方がわからない場合や面接が不安な方は、身近な人に見てもらうか転職エージェントも併用して書類の添削や面接対策をしておくと安心です。
企業とのやり取りが大変
転職サイトで応募する場合、企業とのやり取りは自分でするため、負担が大きいことがデメリットとして挙げられます。企業とのやり取りは「応募」「面接日の日程調整」「入社日の日程調整」はもちろん、「給与交渉」なども必要です。
とくに「給与交渉」は伝え方に悩むため、うまく交渉できず転職に不満が残る可能性があります。
転職活動自体とても負担が大きいため、企業とのやり取りに不安を感じる方は転職サイトのみでの転職活動はおすすめできません。
企業と給与交渉に悩む方は、こちらの記事も参考にしましょう。
転職サイトに登録して活用するための注意点3つ
転職サイトに登録したら以下の3つの注意点を意識しておくことが大切です。
- 自分にあった転職サイトを登録する
- 職務経歴書やプロフィールを充実させる
- 応募する求人の企業研究をしっかりおこなう
それぞれ解説した内容に気をつけて転職サイトをうまく活用しましょう。
自分にあった転職サイトを登録する
転職サイトでは、自分の転職の目的にあった転職サイトを登録しましょう。転職サイトによって特徴や強みが異なるため、自分の目的に沿った転職サイトを利用しないと転職活動がスムーズに進まない可能性があります。
例えば、以下のような目的によって自分にあった転職サイトを探してみましょう。
- どのような雇用形態が希望か(正社員、パートなど)
- 未経験の職種を検討しているか
- 転職する期間はどのくらいか
- スカウト機能を活用したいか
- 年収アップを目指しているか など
自分にあった転職サイトは、実際に利用してみて相性を確かめてみるのもひとつなので、気になった転職サイトがあれば登録してみましょう。
職務経歴書やプロフィールを充実させる
転職サイト以外もですが、自分のプロフィールや職務経歴を充実させることが大切です。プロフィールや職務経歴書は書類選考で使用される場合もあるため、内容が不充分だと書類選考での通過が難しくなります。
スカウト機能を利用しているなら、プロフィールや職務経歴書の充実が企業からのスカウトにつながります。
応募する求人の企業研究をしっかりおこなう
転職サイトでの転職活動では、転職サイトの求人情報以外でも企業研究が重要です。求人情報は企業が見せたい面を掲載しているため、鵜呑みにして転職活動を進めると、入社後のミスマッチがおこる可能性が高まります。
求人情報だけを信用せず、自ら企業研究をした上で応募しましょう。
転職サイト・転職エージェントの違いは?
転職サイトと転職エージェントでは、以下の点が異なります。
転職サイト | 転職エージェント | |
求人探しの手軽さ | 自分のペースで探せる | 担当者とやり取りが必要 |
転職の相談 | アドバイスはされない | アドバイザーと相談できる |
求人の数 | サービスによって異なるが比較的多い | サービスによるが非公開求人などの紹介がある |
求人紹介 | スカウト機能を利用できれば求人の紹介がある | 職歴や条件をヒアリングした上で提案や紹介がある |
情報収集 | 転職サイトのみでは不十分、自分でも企業研究が必要 | 担当者が情報提供してくれる |
日程などの調整 | 自分で調整が必要 | 担当者が企業とやり取りしてくれる |
書類選考・面接の対策 | 自分で対策する(サービスによってはノウハウなどがある) | アドバイスや模擬面接などしてくれる |
転職サイトは自分のペースで転職活動を進められますがその反面、自分で企業について調べたり日程調整や面接対策したりなどが必要になります。
転職エージェントでは、担当者との定期的なやり取りが必要な手間はありますが、効率良く転職できるようサポートしてくれるため、期間をかけず転職したい方はおすすめです。
賢い転職サイトの使い方とは
転職サイトは、転職活動の進め方によって使い方を決めるのが賢い方法です。
効率よく転職したいなら転職エージェントと併用がおすすめです。転職サイトのみでは転職活動すべてをひとりで進める必要があるため、負担も大きくつまずく可能性もあります。
転職エージェントを併用することで、書類の添削や日程調整、面接のアドバイスなどのサービスを活用しながらスムーズに転職を進められます。
逆に、自分のペースで転職活動を進めるなら転職サイトのみでも良いでしょう。転職の意欲がそこまでなくても気軽に登録できますし、他人に追われず転職活動ができるため、余裕をもって転職活動を進められます。
ただし、求人情報やスカウトメールを見て満足し、転職の意欲が高まらないままズルズルと行動できない可能性もあるため注意が必要です。
転職サイトは、転職の意欲や期間によって使い方を見極めることが大切です。
まとめ
転職サイトは、気軽に登録して求人情報や転職に関するコンテンツを利用できるサービスです。転職を検討し始めた方や自分のペースで転職活動を進めたい方は、登録してみるといいでしょう。
ただし、効率よく転職活動したい方や転職活動に不安を感じている方には、転職サイトのみでは難しいでしょう。転職エージェントと併用しておくとプロの目線でのアドバイスやサービスが受けられるため、スムーズな転職活動が可能です。
転職に対する意欲やペースによって使い方は変わりますが、まずは登録して使ってみましょう。
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